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25.10.11お知らせ NEW

お家を計画されるとき、みなさんが大切にされるのが「快適さ」ではないでしょうか。

冬は暖かく、夏は涼しく。鳥取のように四季がはっきりしていて、冬には雪が降る地域では、寒さや暑さのストレスから解放されて、いつでも心地よく過ごせる住まいが理想です。

でも、せっかく室内でつくった暖かい空気や冷たい空気が、外に逃げてしまうような家では、快適さは長続きしません。そこで大切になるのが、断熱・気密・換気の性能です。

最近よく耳にする「UA値」や「C値」。建物の性能を表す指標ですが、「よくわからない」という声も多く聞かれます。
今回は、そんな省エネ性能の数値について、ご紹介します。

「UA値」ってなに?

UA値(ユーエーち)は「外皮平均熱貫流率」といって、建物全体の断熱性能を表す数値です。簡単に言うと、「家の中の熱がどれくらい外に逃げやすいか」を示しています。

UA値の説明

床・壁・天井・窓など、家の外側に接する部分(外皮)から逃げる熱量を平均したもので、数値が小さいほど断熱性能が高いということになります。

このUA値には、地域ごとの基準があります。日本は南北に長く、気候が大きく異なるため、国土交通省では全国を8つの地域区分に分けて、それぞれに基準値を設けています。

 鳥取のUA値基準は?

鳥取市は「6地域」に分類されていて、一部の山間部では「5地域」に該当することもあります。この地域では、UA値が0.87以下であれば、省エネルギー基準を満たすとされています。
つまり、鳥取の寒い冬でも快適に過ごすためには、UA値0.87以下の断熱性能がひとつの目安になります。

地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8
W/(m2・K) 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87  -
地域区分 W/(m2・K)
1 0.46
2 0.46
3 0.56
4 0.75
5 0.87
6 0.87
7 0.87
8  -

「Q値」ってなに?

Q値は「熱損失係数」と呼ばれ、UA値と同じく断熱性能を表す数値です。
ただし、建物の延床面積をもとに計算され、換気による熱の損失も含まれるのが特徴です。
以前はQ値が主に使われていましたが、2013年の省エネ基準改正以降はUA値が主流になっています。
今では、UA値を基準にしている住宅会社がほとんどです。

Q値の説明

「C値」ってなに?

C値は「気密性能」を示す数値です。
家の面積に対して、どれくらいの隙間があるか(すきま相当面積)を表します。数値が小さいほど、隙間が少なく気密性が高いということになります。

国の基準にないC値ですが、重要な性能数値です。
C値は実際に建設された建物内で、専門の気密測定試験機を使って行います。一般的には気密施工を終了した段階で計測します。

世界では、カナダで0.9、スウェーデンでは0.6〜0.7以下など、より厳しい基準が採用されています。

 

 C値が高いと、こんなメリットが!

断熱性が高まる

室内外の空気が出たり入ったりしないので外気の影響を受けにくく、室温を保ちやすくなります。冷暖房効率もアップして、光熱費の節約にも。

結露を防ぐ

鳥取の冬は湿気も多く、結露が発生しやすい環境。高気密なら壁内結露も防げて、家の寿命を守ります。夏場、冬場に室内と室外を行ったり来たりする湿気は、壁内で結露をおこし構造材にダメージを与えてしまうので、家の腐敗を防ぐためには、家のすき間を可能な限り少なくすることが重要です。

砂埃や花粉の侵入を防ぐ

大陸から流れてくる黄砂やPM2.5、一年を通して飛散する花粉など、健康被害の原因になる有害物質。これらは粒子が細かいため、ドアや窓を閉め切っているだけでは防ぎきれず、一定以上の気密性の高さが有効です。

効果的な換気ができる

近年では住宅の24時間換気の換気システム設置が義務付けられています。
高気密住宅は隙間がなく無駄な空気の出入りがないからこそ、快適な室温を保ちながら計画的かつ効果的に換気できます。

また、隙間のない家を実現するには、高い技術力と広い知識が必要になります。
技術力が低いと高性能の材料を使っても施工精度が低くなり隙間の大きな家になってしまいます。また、必要な知識がなければ気密性の高い家づくりが実現しません。
鳥取の気候に合った、快適で長持ちする住まいをつくるには、信頼できる会社選びもとても大切です。

まとめ

UA値・Q値・C値――それぞれの数値には意味があり、快適な住まいづくりの大切な指標になります。
特に鳥取のように、冬の寒さや湿気、春の黄砂など、自然環境の影響を受けやすい地域では、断熱・気密・換気性能が暮らしの快適さを大きく左右します。

「どんな暮らしをしたいか」
「どんな環境で過ごしたいか」

そんな視点から、性能にもこだわった住まいづくりを一緒に考えてみませんか?
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。