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フォーム・リノベーション、よく聞く言葉ですが、その違いについてみなさんはどんなイメージを持っていらっしゃるでしょうか。
たとえば、冬の寒さに備えて断熱を強化したい、家族構成が変わって使い勝手を見直したい、在宅ワークのスペースをつくりたい…そんな“暮らしの変化”に合わせて、リフォーム、リノベーションを検討される方が増えています。
実はこの2つ、国土交通省のガイドラインにおいて定義されています。
今回は、リフォームとリノベーションの具体的な違いや、メリット・デメリット、費用や工事の流れについてお話ししたいと思います。
リフォームとリノベーションの意味
リフォームとリノベーションの意味は、次のように定義されています。
- リフォーム・・・新築の目論みに近づく様に復元すること
- リノベーション・・・新築時の目論みとは違う次元に改修すること
もう少し詳しくご説明しましょう。
リフォームとは
一般的に、壊れているところを修理したり、汚れているところをきれいにして、建物を新築の状態に戻すことです。
例えばキッチンのガス台をIHクッキングヒーターに変える、ユニットバスにする、壁紙を張り替える、外装を塗り替えるなどです。
つまり「中古の住宅に手を加え修繕する(≒原状回復)」といえます。
リノベーションとは
もっと大がかりな工事で、住まいの性能や使い勝手を向上させる改修です。例えば、住む人の生活スタイルに合わせて間取りや内外装を変える、耐久性や耐震性を高める補修工事を行う、などです。
つまり「中古の建物の間取りを増築・改築などの工事で改善し、住まいの価値を高めること」といえます。
鳥取の暮らしと住まいの悩み
鳥取では、こんなお悩みをよく耳にします。
- 冬の冷え込みが厳しく、暖房効率を上げたい
- 湿気が多く、カビや結露が気になる
- 古民家を活かして、カフェやゲストハウスにしたい
- 子育てや介護に合わせて間取りを見直したい
こうした地域ならではの課題に対して、リフォームやリノベーションはとても有効です。
メリットとデメリット
実際にリフォームとリノベーションを実施しようとすると、次のような違いがあります。
- 工事の規模
- 住まいの性能が新築の時より高まるか、同水準か
- 住まいの資産価値が新築の時より高まるか、同水準か
- 工事費用
リフォームのメリットとデメリット
リフォームのメリットは次のとおりです。
- 費用が抑えられる
気になる部分だけの改修なので、手間や費用が抑えやすくなります - 工事の期間が短め
リノベーションと比べると工事の規模が小さく表面的な工事が多いため、施工期間が短くなる傾向があります - 完成がイメージしやすい
基本構造を変えずに部分的な修繕のみで新築状態に戻す工事なので、完成後の状態がイメージしやすいです
では、リフォームのデメリットはどうでしょうか。
- リフォームしていない箇所との調和が難しい
設備の交換や内装の部分的修繕になるので、全体の統一感を合わせることが難しくなることがあります - 資産価値の向上は考えにくい
不動産自体の付加価値向上は考えにくいです - デザイン性を重視しづらい
例えば内装全体の雰囲気を変えたい等の場合には適しません。単純に建物をきれいにしたい場合に向いています
リノベーションのメリット
リノベーションのメリットは次のとおりです。
- 自由に設計できる
内装デザイン、設備機器交換、水回り位置の変更、間取り変更など、生活スタイルにあわせて住まいを変えることができます - 資産価値が高まる
築20年で建物の価値は下がりますが、築年数が古くてもリノベーションすることで室内の使用や設備の状態などが改善されていると、資産価値が下がりにくくなります - 物件の選択肢が増える
新築では手に入らないようないい立地の物件を、リノベーションを想定すれば住み替えの選択肢は広がります
リノベーションのデメリット
リノベーションのデメリットは次のとおりです。
- 費用が高くなりやすい
リフォームより工事が大規模になるため費用が高くなります。一般的な施工費で500万円~1000万円(物件購入費別途)に収める場合が多いようです。物件購入費用と工事費用のバランスを取りながら、総額の検討をする必要があります - 工事期間が長い
ある程度まとまった工事期間がかかります。工事内容次第ですが、プランニング、設計、施工、引き渡しまで3~4ヶ月程度の期間がかかります - ローン金利が高め
新築用の一般的な住宅ローンは利用ができないため金利が高めのローン利用となります。中古物件の購入と合わせてリノベーションする場合など、条件や金融機関によっては住宅ローンに組み込める場合もあります
リフォーム・リノベーションの流れと進め方
リフォームやリノベーションをしようと思った場合の流れと、進め方についてご紹介します。ケースによって様々ですが、一般的には以下のようなステップで進んでいきます。
- 物件選び
- 仮プランニング
- 概算見積り
- 物件購入
- プランニング
- 見積り、契約
- 着工
- 完成、引き渡し
リノベーションを行うには仮住まいが必要になることもあります。工期によってその間にかかる生活費が変わるので、余裕をもったスケジュールにすることをおすすめします。
まとめ:暮らしに合った選択を
リフォームとリノベーションの意味は、工事の規模や目的によって使い分けられますが、実際には明確に区別されていないことも多いです。間取りを変えたい、水回りの配管の位置を変えたい、耐震性や耐熱性の向上を図りたい、このような時はリノベーションがむいているといえます。
「どんな暮らしをしたいか」
「どんな空間が心地よいか」
そんな視点から住まいを見直すことで、毎日の生活がもっと豊かになります。鳥取の自然や風土に合った住まいづくりを、私たちと一緒に考えてみませんか?補助金や減税制度もありますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。